大分県は全国でもトップクラスの温泉地。源泉数と湧出量は全国1位で、環境省が出している「環境統計集」のデータを見るとその数値は突出しています。
（平成22年版・環境統計集調べ。最新版の環境統計集はこちら。※番号7.21が都道府県別の温泉利用状況）
そんな大分県の温泉地の中でも湯布院と別府温泉郷が人気の双璧です。全国的な知名度も高いですよね。
その他にも熊本の温泉には、長湯温泉、天ヶ瀬温泉、筋湯温泉、九重の温泉、くじゅうの温泉、宝泉寺温泉、日田温泉、湯坪温泉、日出温泉、長者の郷湯、杵築温泉、宇佐温泉、梅の香温泉、大分市内温泉などがあります。
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湯布院温泉（由布院）
湯布院（由布院）は大分県のほぼ中央に位置する温泉地で、由布院温泉、湯平温泉、塚原温泉という3つの温泉からなります。周囲を1000メートル級の山々に囲まれ、豊かな自然が現存する温泉地で、湧出量、源泉数ともに全国2位の豊富な湯量で知られています。泉質はアルカリ性の単純温泉。湯量が豊富なこともあって共同湯が数多く存在し、いずれも安価で利用できる点に特徴があります。
温泉街にはオシャレな飲食店、雑貨屋、美術館などが多く、特に女性に人気の観光地として賑わっています。宿泊施設はいずれも街のやや外れに位置し、高級旅館が多いことで知られています。開発規制が設けられていることから大規模な商業施設は少なく、昔の街並みと自然が調和する形で温泉街が発展しているようですね。
朝露の名所として有名で、秋から冬にかけて朝霧に包まれる田園風景は、独特な美しさで観光客を魅了しています。街中では辻馬車やクラッシックカー、人力車による移動サービスが提供されており、温泉街ならではの雰囲気を演出しています。昔ながらの移動手段でのんびりと観光スポットをめぐるのもおすすめです。この他、遊歩道やサイクリングコースも整備されています。
別府温泉郷
別府・浜脇・観海寺・堀田・明礬・鉄輪・柴石・亀川という8つの温泉地からなる別府温泉郷。別名「別府八湯」とも呼ばれ、源泉数、湧出量ともに日本一（湧出量は世界第2位）の温泉郷です。泉質も10種類あって、市内には温泉が数百ヶ所存在します。8つの温泉地を中心にそれぞれ温泉街が広がり、共同湯も100以上。その多くが100円以下の低料金で利用できるとあって、観光客はもとより地元住民もごく日常的に温泉を利用しているようですね。
「日本一の温泉地」と呼ばれることも多い別府には、観光名所も多数。中でも噴気・熱泥・熱湯などが噴出する荒涼とした一帯をめぐる「別府地獄めぐり」は、 コバルトブルーの「海地獄」や真っ赤な「血の池地獄」など、世にも珍しい景観で観光客を魅了しています。
温泉通の間で有名なのが「別府八湯温泉道」というスタンプラリー。実に88もの温泉をめぐりスタンプを集めることで、「別府八湯温泉道名人」の称号を得ることができます。われこそはという温泉好きの方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。大分名物「とり天」、温泉の噴気を利用し高温の蒸気で一気に蒸し上げる「地獄蒸し」など、この地ならではの味覚を堪能するのもおすすめです。